帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されます
春日井市/高蔵寺/神領/志段味/
のじり内科クリニック
みなさんこんにちは。2025年4月1日から国の政策で帯状疱疹ワクチンが定期接種の対象となるのはご存じでしょうか。65歳になる方が対象となります(ただし5年間は暫定措置あり)。
帯状疱疹は発症の時に強い痛みが出る、また発疹が改善しても跡が残るという見た目の問題などありますが、1番の問題は帯状疱疹後神経痛(PHN)です。発症率は約3~15%で、帯状疱疹の合併症としては最も頻度が高いと言われています。
この帯状疱疹後神経痛の予防が大事であり、ワクチン(特にシングリックス)の重要性は言われていました。
その帯状疱疹後神経痛を減らすことを目的に、国の政策によって2025年4月1日から帯状疱疹ワクチンが定期接種になったという経緯です。
春日井市の帯状疱疹ワクチンの状況
これまで公費補助がなかった自治体の方は自己負担が1万円程度減ることにはなります。
しかし、春日井市はもともと2023年4月から50歳以上の市民の方を対象に帯状疱疹ワクチンの公費助成(任意接種)を行っておりました。そのため、今回の定期接種にあたって少し負担が減りますが大きくは変更ありません。
春日井市の今後の帯状疱疹ワクチンの対象
▼定期接種の対象者
☑接種日に市内に住民登録があり、次の①、②を満たす方
①年齢がA~Dのいずれかに該当する
A. その年度内に65歳になる方
B. その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳になる方
(令和7~11年度までの5年間の経過措置)
C. 101歳以上になる方
D. 接種当日に60~64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいがある方
※身体障がい者手帳1級または、1級程度であると医師が認めている場合に限ります。
②過去にシングリックス、ビケンいずれの接種も受けていない方、またはシングリックスを1回のみ接種済みの方
▼対象者要件のフローチャーになります
(*)春日井市の公式ホームページより引用
▼簡単にまとめると
☑50〜64歳;『従来の任意接種』は継続
☑65歳を対象に;『定期接種』が開始
注)暫定措置として2025~2029年は5歳刻みで対象です
→定期接種となる対象は人生1度だけ
→2030年からは65歳になる方のみ
☑定期接種の方が少し安く接種できる
☑自己負担は2000円程度の違い
⇒元から補助がある春日井市民は大きな影響はなし
ですが、国が必要と認めた予防接種でありワクチンの効果は高いです。まだ受けていない方はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
帯状疱疹ワクチンの比較
帯状疱疹ワクチンは「ビケン」と「シングリックス」の2種類あります。
ビケンの方が安価で回数も1回で済みますが、定期接種になった目的(帯状疱疹後神経痛を減らす)を考えると『シングリックスの方が良い』かもしれません。
ビケン | シングリックス | |
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
対象者 | 50歳以上 | 18歳以上の全年齢 |
接種回数 | 1回 | 2回(初回+2ヶ月後or必要に応じて6ヶ月後) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
帯状疱疹の予防効果 | 約50-60% |
50歳以上;約97% 70歳以上;約90% |
帯状疱疹後神経痛の予防効果 | 約65% |
50歳以上;100% 70歳以上;約85% |
持続時間 | 5年程度 | 10年以上 |
副反応 | 軽度 | 比較的強く、発熱などもあり |
費用(春日井市民の補助対象者)
|
6700円(補助あり3700円) |
1回につき 22000円(補助あり12000円) |
【定期接種の方】 3000円 |
【定期接種の方】 1回につき10000円 |
|
まとめ |
○費用 ○接種1回 △加齢と共に効果低下 ×免疫抑制患者(接種不可) |
×費用 △接種2回必要 ○誰でも接種可 ◎高い予防効果 |
春日井市の公式HPにも詳細が記載されております。
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