大腸カメラ検査
大腸カメラ|春日井市/高蔵寺/神領/志段味/のじり内科
クリニック
大腸カメラについて
大腸カメラは、おしりから内視鏡を挿入して大腸内部を直接観察する検査であり、食生活の欧米化に伴い増加する大腸がんを組織学的に診断できるため、非常に重要です。しかし、便潜血が陽性であったり血便があるにも関わらず、検査を受けないことで進行大腸がんを発症し、命を落とすケースが多くあります。
大腸がんの多くは、腺腫という良性腫瘍が悪性化して出来ます。腺腫の時に内視鏡で治療すればお腹を切ることなく治療が完了します。腺腫までで発見し、治療完了出来るように検査時期を逃さないようにしましょう。
それでも多くの方が大腸カメラ検査を避ける理由は、痛みや苦しさ、下剤の摂取の辛さ、時間がかかることなどが原因だと思います。これら全てを解決するのは難しいですが、のじり内科クリニックでは、患者さんに快適で適切な内視鏡検査を受けていただけるよう内視鏡医として研鑽を積んだ医師が検査を行います(消化器内科医としてしっかりと研修・トレーニングを行い、ただ内視鏡挿入が出来るだけ、専門医資格があるだけの医師ではないということです)。>>当院の内視鏡検査の特徴
しっかり研鑽を積んだ医師が検査を行うため、10mm程度までの大腸ポリープであれば当日切除が可能です。血液さらさらの薬を飲んでいる方は休薬しておかなければ同日切除困難となりますので事前にお伝えお願いします。患者さんの個々の状態に合わせた検査と治療が可能ですので、お気軽にご相談ください。
画像提供:オリンパス株式会社 おなかの健康ドットコム より
大腸カメラを行うタイミング
日本では、先ほど述べた食生活の欧米化に伴い大腸がんが非常に増え、男女合計の罹患数が1位となりました。大腸がんは、早期に発見すれば内視鏡治療や外科手術による切除が可能で、早期発見が極めて重要です。
大腸がんは若年層でも発症することがあり、厚生労働省の研究からも50歳あたりから急激に大腸がんの確立が高くなってきます。
そのため50歳以上になったら少なくとも一度は大腸カメラを受けることを推奨します。1度施行しておけば、自分が大腸ポリープが出来やすいのかどうかがわかりその後の対応もしやすくなります。
また下痢が長く続く患者さんは、潰瘍性大腸炎を始めとした炎症性腸疾患に罹患している可能性があります。炎症性腸疾患は大腸カメラによる診断が必須です。適切な診断が出来れば早く治療介入が可能です。
上記から、以下症状や検査異常の場合は大腸カメラ検査を行うタイミングだと考えます。
●50歳になった
●便潜血陽性
●肉眼的に血便がある
●便が細くなる
●便秘/下痢の症状が出てきて治らない
●貧血
●腫瘍マーカー(CEA/CA19-9)高値 etc
春日井市では、40歳以上の方を対象に大腸がん検診プログラムを実施しており、1年に1回、300円で便潜血検査を受けることができます。大腸腺腫の発見率、大腸腺腫/大腸がんの早期発見の重要性から毎年施行することをお勧めします。
自治体によっては50歳以上からが対症となっている場合もある中で、春日井市は40歳から対象となっています。春日井市のがん検診は市民の健康増進のためにしっかりとしたプログラムが作成されています。それらを利用して病気の早期発見・健康長寿を目指しましょう!
検診の便潜血で要精査となった、便秘・下痢が続く、長くお腹の調子が優れないなどの場合、気軽に大腸カメラ検査の相談をしてもらえればと思います。
以下、春日井市の大腸がん検診の費用等の内容です。
対象者(市民) | 検査内容 | 受診料金 |
---|---|---|
40歳以上 | 便潜血検査 | 300円 |
**大腸がん検診の注意事項について参照 →がん検診等の詳細|春日井市公式ホームページ (kasugai.lg.jp)
大腸カメラでわかる事
大腸がん以外にも大腸カメラでわかる病気は以下のようなものがあります。
●大腸腺腫/大腸がん以外のポリープ(過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープ など)
●炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病)
●大腸憩室
●虚血性腸炎
●痔 etc
当院の大腸カメラの特徴
内視鏡検査に精通した医師による検査
上述しましたが、内視鏡に精通した医師が必ず検査・診断・説明を行います。検査が楽であることは当然大切です。
しかし、内視鏡検査で最も重要なの適切な検査です。楽=適切ではありません。鎮静剤などを用いて楽だからといって毎年検査しても不適切な検査・診断をされて診断が遅れては意味があるでしょうか?
当院では内視鏡手術で最も難しいと言われているESDを約300例執刀し、2000例以上に携わってきた内視鏡検査・治療のエキスパートである医師が検査を行います。
適切な頻度やタイミングでの検査
適切な検査間隔というのは人それぞれの背景、年齢などで違います。例えば、炎症性腸疾患がある人であれば推奨される検査間隔はある程度決まっています。
一度でも大腸がんの治療を受けていたり、30歳代からポリープが定期的に見つかるような人の場合は便潜血検査が陰性であっても数年に1回は大腸カメラを行ったおいた方がいいと思います。しかし、50-60歳で大腸カメラを行って大腸腺腫/大腸がんがない人の場合は便潜血陰性であれば2度目の検査は不要であろうと考えます。
医師に言われるまま何となく毎年検査していませんか?便潜血陽性のたびに毎回検査していませんか?
当院では精査不要と判断される場合はそのようにお伝えします。常に適切な検査・検査間隔はどうなのかを考えてアドバイスいたします。
土曜日も検査可能
土曜日も検査可能: 平日のみだけでなく土曜日も検査が可能です。曜日・時間について気軽にご相談ください。
高性能なオリンパスの内視鏡システム
当院ではオリンパス社の大腸内視鏡システム(PCF-290ZI)を導入しております。通常ファイバーより細く、高度可変システムと拡大(ズーム)観察機能がついており詳細な観察が可能です。
大腸内視鏡治療の中で、特に大腸粘膜下層剥離術(ESD)を行う前には、病変に対して拡大観察による適切な深達度・病変範囲の決定が必要です。ESD治療目的に紹介させていただくときに拡大観察なしの場合だと、紹介先の病院で再度大腸カメラを行って拡大観察しなければならない事があります。当院で拡大観察可能なため、当院で検査行った場合には撮影したdataを持っていっていただければ紹介先の病院で再検査を行うことなく速やかに治療方針の決定・治療予定が立てられるものと考えます。
内視鏡のメーカーは他にもありますが、学会等ではオリンパス製の内視鏡システムがメインであるため内視鏡専門医としてこだわりを持ってオリンパス社の内視鏡を選んでいます。
下図、左:PCF-290ZI 右:(a)通常観察 (b-1/b-2)拡大観察
画像提供:オリンパス株式会社より
大腸カメラの当日費用
おおよその負担金額は以下となります。
1割負担の人 | 3割負担の人 | |
---|---|---|
観察のみ | 約2500円 | 約7000円 |
観察+組織検査 | 約3500-5000円 | 約9000-15000 |
観察+ポリープ切除 | 約7000-9000円 | 約23000-27000円 |
大腸カメラが気になったら気軽にご相談を
大腸カメラは大腸がんの早期発見に非常に重要です。大腸がんはしっかり検診を行って必要な精査(大腸カメラ)を行っていれば手遅れになりにくいです。しかし、そのためには再度いいますが適切な検査が不可欠です。当院は適切な検査が提供可能であることを自信をもってお伝えさせていただきます。
当院で検査を受けようかなと思った方は気軽に受診してご相談いただければと思っております。