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肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」

肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」について|春日井市・高蔵寺・神領・守山区志段味・小牧市 のじり内科クリニック

このページでは、成人向けの新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス(PCV21)」と、従来から使われてきたその他の肺炎球菌ワクチンとの違い、 春日井市の公費補助、当院での接種の考え方を分かりやすくまとめました。
65歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方の「重い肺炎をできるだけ防ぐ」ためのワクチン選びの参考になれば幸いです。

特徴1 春日井市の公費補助で自己負担が軽く

春日井市では2025年11月から、肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」接種に対して3,000円の公費補助が始まりました。 条件を満たす方は、当院で自己負担11,000円で接種できます(通常料金は14,000円)。

特徴2 現在問題となっている型を約80%カバー

キャップバックスは、現在の日本で問題となっている血清型に合わせて設計された21価結合型ワクチンです。 既存のワクチンよりカバー率が広く、約80%までカバーできると報告があります。

特徴3 1回の接種で完了します

今まで多く使用されてきたニューモバックスやプレベナーといった肺炎球菌ワクチンは、組み合わせて使用することが前提となっていました。キャップバックスは1回の接種で完了出来ることが大きな特徴となっています。

肺炎球菌と肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌は、肺炎・菌血症・髄膜炎など、命に関わる感染症を起こす細菌です。 特に65歳以上の方や、心臓・肺・腎臓の病気、糖尿病などの基礎疾患がある方では重症化しやすいことが知られています。

肺炎球菌ワクチンは、こうした重い感染症をできるだけ防ぐための「予防の切り札」の一つです。 一度の接種で一生安心というわけではありませんが、適切なタイミングでワクチンを組み合わせることで、 重症化のリスクを下げることが期待されています。

新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」とは

キャップバックスは、成人を対象とした21価肺炎球菌結合型ワクチンです。 従来の結合型ワクチンよりも多くの血清型(菌の型)をカバーできるように設計された、比較的新しいワクチンです。

結合型ワクチンは、免疫の「記憶」をつくる力が強く、効果が長く続きやすいことが特徴です。 さらにキャップバックスは、現在の日本で問題となっている血清型に合わせて設計されており、 従来のワクチンに比べてより実際の感染症の原因になりやすい型をカバーできる点が大きな違いです。

ニューモバックスなど従来ワクチンとの違い

ニューモバックス(PPSV23)

古くから使われている23価肺炎球菌多糖体ワクチンで、多くの血清型を広くカバーできる点が長所です。 一方で、免疫の持続がやや短く、時間の経過とともに効果が弱くなっていく点が課題とされています。

従来の結合型ワクチン(PCV13・PCV15・プレベナー(PCV20)など)

「免疫の記憶」をつくるタイプのワクチンで、特に重症化しやすい一部の血清型にしっかり対応できるよう設計されています。 ただし、カバーできる血清型の数には限りがあり、流行状況の変化によっては十分に守りきれない型が出てくることも課題でした。

キャップバックス(PCV21)の位置づけ

キャップバックスは、そうした従来の課題をふまえて開発された21価結合型ワクチンです。

  • 現在の日本で問題となっている血清型を中心に設計されている
  • 最近増えてきており、プレベナーでカバーできない血清型35Bや15Aをカバーしている
  • 従来ワクチンのカバー率が40〜60%程度だったところを、約80%までカバーできると報告されている
  • 結合型ワクチンとして、免疫の持続・記憶も期待できる

このように、キャップバックスは「広さ」と「強さ」を兼ね備えた最新の肺炎球菌ワクチンと言えます。

春日井市の公費補助と自己負担額

春日井市では、2025年11月から肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」接種に対する3,000円の公費補助が始まりました。

公費補助の対象となるのは、これまで肺炎球菌ワクチンの公費補助を利用したことがない方です。 過去にニューモバックスなどを公費で受けたことがある方は対象外となる点にご注意ください。

当院でのキャップバックスの接種費用は、 1回14,000円(税込)です。
春日井市の3,000円の公費補助の対象となる方は、 自己負担11,000円で接種していただけます。

春日井市以外にお住まいの方は、お住まいの自治体によって補助制度が異なります。 制度の有無や対象年齢については、各自治体のホームページや窓口でご確認ください。

接種をおすすめしたい方

肺炎球菌ワクチンは、特に次のような方に接種をおすすめします。 「自分も対象になるかよく分からない…」という場合は、診察時にお気軽にご相談ください。

こんな方は肺炎球菌ワクチンを検討しましょう

具体的な適応や接種タイミングは、診察の中で個別に判断していきます。

  • 65歳以上で、これまで肺炎球菌ワクチンを受けたことがない/覚えていない
  • 心疾患・肺疾患(COPD・喘息など)・腎疾患・糖尿病などの基礎疾患がある
  • ステロイド内服や免疫を抑えるお薬を使用している
  • 過去に重い肺炎で入院したことがあり、再発が心配
  • 喫煙歴が長く、呼吸器の病気が心配

当院における肺炎球菌ワクチン接種の考え方

肺炎球菌ワクチンは種類が多く、「どのワクチンを打てば良いのか」「いつ、何回打てばよいのか」が分かりにくいという声をよく伺います。

当院では、最新のワクチン(キャップバックス)と、これまで使われてきたニューモバックスの両方の長所をいかせるように、 次の3つのステップで接種を考えることを基本にしています。

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STEP 1
接種歴なし・65歳以上・基礎疾患のある方は、公費を利用してキャップバックスを接種

65歳以上の方や、糖尿病・心疾患・慢性肺疾患(COPD・喘息)・腎疾患などの基礎疾患がある方は、 まずは自治体の定期接種制度を利用して1回の接種で完了できるキャップバックスを接種することを推奨します。

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STEP 2
ニューモバックス接種から1年以上経過したら、キャップバックスを追加して守りを強化

定期的な接種が必要と言われているニューモバックスをすでに接種しており、最終接種から1年以上経過していれば、 より広く・長く肺炎球菌感染症を防ぐためにキャップバックスを追加接種することをおすすめします。

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STEP 3
キャップバックス接種後は、原則としてニューモバックスの定期的な再接種は行わない方針

キャップバックスは結合型ワクチンで、免疫記憶がつきやすく、長期にわたる効果が期待されています。 そのため当院では、キャップバックスを1回接種した後は、原則として「5年ごとのニューモバックス再接種」は予定しない方針とします。

  • 年齢や基礎疾患の状態、今後のエビデンスの蓄積により、推奨が変わる可能性はあります。
  • 新しいデータやガイドラインの変更があれば、その都度方針を見直し、必要な方には追加接種をご提案します。

このように、当院では公費制度をうまく活用しつつ、最終的にはキャップバックスで「今の日本で問題となっている肺炎球菌」を広くカバーすることを目標にします。

当院での接種の流れ

当院で肺炎球菌ワクチンを接種される場合のおおまかな流れです。 他のワクチン(インフルエンザ、帯状疱疹など)と一緒に相談することも可能です。

1

ご予約・お問い合わせ

WEB予約・お電話からご相談ください。 「肺炎球菌ワクチンを相談したい」「キャップバックスを検討したい」とお伝えいただくとスムーズです。

2

診察・予防接種歴の確認

これまでの接種歴や基礎疾患、お薬の内容を伺い、肺炎球菌ワクチンが安全に接種できるか、どの組み合わせが適切かを一緒に決めていきます。

3

ワクチン接種

上腕に注射します。数分〜10分ほどで終わりますが、接種後は院内で体調を確認し、安全を見届けてからご帰宅いただきます。

4

接種後の注意点の説明・今後の計画

当日の入浴や運動の目安、副反応が心配なときの対応などをご説明します。 今後のワクチン計画(ニューモバックス→キャップバックスなど)も、診察の中で整理していきます。

ご予約・お問い合わせ

肺炎球菌ワクチンの接種は、在庫状況や公費制度の対象によってご案内が変わることがあります。 事前にご予約いただくとスムーズです。

「ニューモバックスを昔に打った気がする」「キャップバックスも受けたほうがよいか分からない」など、 迷われる場合もまずは一度ご相談ください。

ご予約はこちらから

肺炎球菌ワクチンのご相談

肺炎球菌ワクチンについてのご相談・ご予約は、WEB予約または公式LINEから受け付けています。
春日井ICから車で約5分、駐車場50台完備で、春日井市・高蔵寺・神領・守山区志段味・小牧エリアから通院しやすい立地です。

肺炎球菌ワクチンのご相談はこちら
または

お電話での確認も可能です(0568-52-1151)。 受付時間内に「肺炎球菌ワクチンのことで」とお伝えください。

肺炎球菌ワクチンに関するQ&A

よくいただくご質問をまとめました。より詳しい内容や個別の事情については、診察時に医師までご相談ください。

肺炎球菌ワクチンに関するよくあるご質問
Q ニューモバックスを昔に打ちましたが、キャップバックスも必要ですか?

ニューモバックス接種から1年以上経過している場合、 より広く・長く肺炎球菌感染症を防ぐ目的でキャップバックスを追加接種することをおすすめしています。
ただし、年齢・基礎疾患・これまでの接種歴によって最適なプランは異なりますので、診察の中で「今どの段階にいるか」を一緒に整理してから決めていきます。

Q キャップバックスを先に打ってからニューモバックスを受けても良いですか?

キャップバックスは生涯1回の接種で完了し、現在の日本で問題となっている血清型を最もカバーしています。そのためニューモバックスの追加切除は意味が乏しく不要と考えます。

Q プレベナーを打っています。追加でキャップバックスを打った方がいいですか?

キャップバックスもプレベナーもどちらも1回で接種が完了するワクチンです。近年は プレベナーではカバーしきれない血清型35Bや15Aの報告が増えてきていることから追加接種の意味はあります。

基礎疾患があって心配という方や、可能な限り肺炎球菌を予防したいという方は接種検討してもいいかもしれません。ただし、どちらも安くはないワクチンであるのでしっかりと考えて決めていただければと思います。

Q ワクチンの副反応が心配です。どのような症状が出ることがありますか?

どのワクチンでも、接種部位の痛み・腫れ・赤み、一時的な発熱・だるさなどが出ることがあります。 多くは数日以内に自然とおさまりますが、強い症状や長引く発熱がある場合は、当院にご相談ください。
重いアレルギー反応はまれですが、万が一に備えて接種後は院内で様子を見てからご帰宅いただきます。

Q インフルエンザや帯状疱疹ワクチンと同じ日に接種できますか?

原則として、インフルエンザや一部のワクチンとは同日の接種が可能です。 ただし、ワクチンの種類やお薬の内容によっては間隔をあけた方がよい場合もあります。
具体的な組み合わせについては、当日の診察でお薬手帳などを確認しながら、安全なスケジュールをご提案します。

 

参考・出典

このページの内容は、以下のガイドラインや公的情報、医学的知見を参考に、一般向けにわかりやすく再構成したものです。

  • 日本呼吸器学会 肺炎診療ガイドライン
  • 肺炎球菌感染症・成人用肺炎球菌ワクチンに関する公的資料(厚生労働省・自治体資料など)
  • 成人用肺炎球菌ワクチン(PPSV23/PCV製剤)の製品情報および関連医学論文

個々の患者さんにとって最適な接種タイミングやワクチンの組み合わせは、年齢や基礎疾患、これまでの接種歴によって異なります。 実際の接種にあたっては、診察のうえで最終的な判断を行いますのでご了承ください。

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