メニュー

慢性胃炎/ピロリ菌

春日井市/高蔵寺/神領/志段味/

のじり内科クリニック

慢性胃炎/ピロリ菌について

慢性胃炎は胃の粘膜が長期間炎症を起こしている状態を指します。胃潰瘍や急性胃粘膜病変(AGML)といって一時的な急性胃炎とは異なり、継続的または反復的な胃の炎症が進行して機能低下をもたらすものです。最も関連が強いのはピロリ菌といわれており、他にも原因はありますが慢性胃炎の大部分はこのピロリ菌感染が関係しています

慢性胃炎の原因と症状

慢性胃炎の主な原因は以下の通りです
  1. ピロリ菌感染(Helicobacter pylori)
    • 胃粘膜に感染し、炎症や胃潰瘍の原因となる細菌。慢性胃炎の大部分はピロリ菌感染が関与しています。
  2. 生活習慣の乱れ
    • 過度の飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取、刺激物(香辛料など)の多い食事。
  3. ストレス
    • 精神的・肉体的ストレスは胃酸分泌を増加させ、胃粘膜を傷つける原因になります。
  4. 自己免疫性胃炎(A型胃炎)
    • 自己免疫疾患の一つで、胃の壁細胞が自己抗体により攻撃されることで発症します。
  5. 加齢
    • 年齢とともに胃粘膜が薄くなり、炎症を起こしやすくなります。
慢性胃炎の症状は以下の通りです

慢性胃炎の症状は比較的軽い場合が多いですが、慢性的に続くことが特徴です。 無症状のこともあり、検査によって発見され場合もかなり多いです。

  • 胃の不快感・鈍痛
  • 食欲不振
  • 胃もたれ
  • 吐き気や嘔吐
  • げっぷや胸やけ
  • 上腹部の膨満感

慢性胃炎の診断とスクリーニング

慢性胃炎の診断方法について:慢性胃炎の診断には以下の検査が用いられます

 1.内視鏡検査(胃カメラ)+生検法

  胃カメラを用いて胃の炎症や萎縮の有無を確認します。胃カメラでは同時に組織検査でピロリ菌を確認したり、迅速ウレアーゼテストで感染の有無が確認できます。

       ≫≫当院の内視鏡検査についてはこちら

 2.ピロリ菌検査・胃リスク検査(血液検査)

  血液、呼気、便などを用いてピロリ菌感染の有無を調べます。

慢性胃炎のスクリーニング
胃リスク分類(ABC分類)
  1. ピロリ菌抗体検査;ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です
  2. ペプシノゲン検査;胃粘膜の萎縮の程度を判定します。萎縮が進行するとペプシノゲンの数値が低下します。

上記2つの検査結果に基づいて、胃の健康状態と胃がんのリスクを A・B・C・D群 の4つに分類します。

分類 ピロリ菌 胃粘膜萎縮 胃がんリスク 特徴
A群 (ー) なし 低リスク 胃は健康な状態
B群 (+) 軽度 中リスク ピロリ菌感染あり、軽度萎縮あり
C群 (+) 中等度 高リスク ピロリ菌感染あり、中度萎縮あり
D群 (ー) 高度 非常に高リスク ピロリ菌除菌後だが高度萎縮あり

慢性胃炎の治療

ピロリ菌の除菌療法

ピロリ菌の感染が確認された場合は胃がんのリスクを下げるため除菌治療が推奨されています。 抗菌薬と胃酸を抑える薬を1週間内服してピロリ菌を除去します。これにより炎症の進行が抑えられます。一次除菌の成功率は約90%、不成功の場合は二次除菌となり成功率は約50%と低下します一次除菌+二次除菌で約95%の人が除菌可能となっています。

自己免疫性胃炎の治療

自己免疫性疾患で頻度は少ないですが、萎縮が高度になることが多いです。胃の吸収機能低下によるビタミンB12欠乏を伴う場合は補充が必要となります。

症状に対しての対症療法

胃もたれやげっぷ、痛みなどの症状を引き起こしている場合には胃酸を抑えたり、胃の運動を改善させる漢方薬などを使用する場合があります。

禁煙や飲酒を控えたり、脂っこい食事を避けることで症状改善することも望めます。

慢性胃炎/ピロリ菌が気になるなと思ったら

胃カメラに関してはピロリ菌に感染した既往があるか、また萎縮がどの程度あるかで検査が必要な間隔は変わってきます。ピロリ菌感染が疑われる場合、萎縮が指摘されている場合は必要な間隔で検査を行いましょう。また、今まで検査行ったこと無い人も気になる症状があったり自分の胃の状態が気になる場合は一度検査を受けることをお勧めします。

当院は春日井市がん検診実施協力医療機関です。当院に定期通院している患者さんはもちろん、検診のみの受診でも大丈夫です。気軽にご相談いただければと思っております。≫≫春日井市がん検診についてはこちら

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME